知っておきたい【愛着障害】のこと。

愛着障害という言葉を聞いたことはありますか?

「聞いたことはあるな~」という程度の方にも、

「もしかしたら、私もそうかもしれない・・・」と感じている方にも、

まずは、愛着障害について知ってもらいたい。

そう思ってこの記事を書いています。

愛着障害の特徴

・いつも人の顔色をうかがう

・なにかあるとすぐに「自分はダメだ」と思ってしまう

・自分に自信を持てなくて、傷つきやすい

・他人になかなか心を開けない

・自分には存在価値がないと思っている

愛着障害の気質があると、このようなことを感じやすいという特徴があります。

一体なぜなのでしょうか?

もう少し詳しく見ていきましょう。

どうして”愛着障害”になるの?

愛着障害を持つ理由は、”愛着関係”を十分に持てなかったことが挙げられます。

「幼少期に主にあなたを育ててくれた人たちから、”無条件の愛”を十分与えられて、それを十分受け取れたかどうか」

ここが、”愛着関係”を形成できるかどうかのカギになります。

この”愛着関係”が十分形成できたかどうかで、愛着障害の気質を持つ【可能性が高まる】か、【可能性が低くなる】かが変わってきます。

※愛着関係が形成できなかった=愛着障害の気質を持つというわけではありません。

つまり、愛着障害の気質がある人と、ない人の違いは【無条件の愛】がその人の土台としてあるか、ないかです。

”愛着”は、成長過程で”人の土台”になって”人を守る”もの

”愛着”は、人が成長していく過程でとても大切なものです。

”愛着”は成長の過程でその人の土台となります。

そして、その土台がある人は様々な生きる中での困難から自分を守ることができます。

土台として充分な”愛着”があると、安心して成長していけます

”愛着”があれば不安がゼロになる、というわけではありません。

でも、「私はこのままで愛される」「私は私でいいんだ」

この気持ちが根底にあることで、揺るぎない安心感を土台にして成長していけるのです。

失敗や難しいことに直面したときに、グラッと揺れることがあったとしても、自分に対する揺るぎない安心感があるので、体制を立て直すことができるのです。

それに対して、土台として十分な”愛着”がないと、安心して成長することができません

絶対的な安心感が根底にない、いわば足元が安定していない状態と同じだからです。

「私は愛されているんだろうか」「私はこれでいいんだろうか」

こんな風に、いつも不安なのです。

それゆえに、新しい環境に踏み込んだり、なにか出来事が起こるたびに不安を感じやすくなってしまいます。

いつも不安なままで行動するので、本来の力を発揮することが出来ない状態になってしまいます。

自信をつけるのが難しくなって、失敗や困難に直面した時に、体制を立て直すのも難しくなってしまうのです。

”愛着障害”の気質があるのは、あなたのせいじゃない。

「私は愛着障害かもしれない…」

そう感じるあなたにまず伝えたいことは、今の状況があるのはあなたが悪いからではないということです。

不安になりやすいのは、決してあなたのせいではないんです。

土台が不安定な状況の中で、毎日一生懸命生きてきたんです。

あなたは、一生懸命頑張ってきたんです。

・人目が気になってしょうがない

・何かあるとすぐにへこんでしまう

・私ってなんでこんなにダメなんだろう・・・

こんな風に感じている時、「それはあなたが弱いからだ」「そんなのは甘い」と言ってくる人がいるかもしれません。

でも、その人の言葉をそのまま受け取る必要はありませんよ。

そして、その人に反発する必要もありません。

その人とあなたは同じ人間だけど、育った環境も、生きてきた環境も違う。

あなたが苦しんでいる理由や、どうしてそんなにも不安になってしまうのかが、その人にはわからないんです。

だから、あなたがその人の言葉に傷ついてしまうのは悔しいです。

「この人はそういう風に考える人なんだな。」そうとらえるだけに留めましょう。

じゃあ、今の状態があるのは親のせい?!

「じゃあ・・・愛着障害なのは親のせいにするしかないの?」

「こうなったのは親が悪いの?」

このように考えてしまうこともあるでしょう。

確かに、愛着を形成するカギは子どもの時の養育者との関係にあります。

でも・・・ご両親のせいにしても、今の状態は変わりません

どんなに愛情を持って育てていたとしても、その愛情が伝わっていなかったり、表現が十分でなかったという可能性もあるからです。

大切なのは、あなたの”これから”です。

あなたは、今の状態から変わりたいと思いますか?

愛着障害を克服したい、と思いますか?

「変わりたい」気持ちがあれば、克服できる。

もし、これからを変えていきたいと思うなら、あなた次第で愛着障害を克服することは可能です。

今は土台となる”愛着”が不安定な状態だとしても、自分で安定させることができます。

ただし、土台を1日で、1週間で安定させることはできません。

揺るぎない土台を手に入れるためには、しっかり、じっくり取り組むことが大切です。

そして、一人で安定した土台を手に入れるのは難しく、またとても長い時間がかかります。

そう聞くと「私には無理だ・・・」と感じてしまう方は少なくありません。

「一人ではできない」と感じるのなら、一緒に取り組んでみませんか?

カウンセリングを受けていただくことで、安定感のある土台を、より短時間で手に入れることができます。

愛着障害の気質があると、人に助けを求めることも苦手になる傾向があります。

もともとの土台が不安定なので、さらに不安定になる可能性があることを避けたいと考えるからです。

だから、そう思うのは当然です。

私も同じ状況だったので、気持ちはよくわかります・・・

でも、今の状態から目をそらさずに、「本当はどうなりたいんだろう?」と自分に聞いてみましょう。

勇気を出して一歩を踏み出した人から、変化を起こしています。

ちょっと足元に力を入れて、今ある土台を踏みしめつつ、もっと安定して揺るぎない土台を手に入れるために、動き出してみませんか?

まずは、お試しカウンセリングでお話を聞かせてくださいね。

一緒に克服に取り組んでいきましょう。

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