Happier Dayz LABO.

”気持ち”

私たちが毎日生きている中で自然に”感じる”ものですね。

そう。”自然に感じる”ものなので、本来は感じてはいけない気持ちというものはないはずです。

何に対してどんな気持ちを感じるか？は個人の自由で、その人にゆだねられているはずです。

それなのに・・・

「今はこう感じるべきなんだ」と思ったり、感じてはいけない気持ちがあるように思うことはありませんか？

もしくは、周りの人と感じることが違うことに気づいて、

「どうして他の人と感じることが違うんだろう？」

「自分だけなにかが変なの？」

こんな風に思ってしまったことはありませんか？

このように思ってしまったときは、自分の気持ちを無視したり、何も感じなかったふりをして周りに合わせてしまうことが多くなりがちです。

自分の気持ちを無視することが続くと、やがて苦しさが募っていきます・・・

どうして自分の気持ちを無視し続けると苦しくなってしまうのでしょう？

その理由は、自分の気持ちを無視し続けると、どんどん自分のことが分からなくなってしまうからです。

それでは、自分の気持ちを”無視した場合”と”受け止めた場合”の心の動きの違いを具体的に見てみましょう。

例えば、あなたが何人かの友人や同僚と話をしているシーンを思い浮かべてみてください。

そのうちの一人が、いまはその場にいない人を笑いのネタにしています。

さらにまた一人が別のネタを出してきて、みんなが大笑いしています。

＜あなたの気持ち＞

「なんかイヤだな」

ここから、まずはあなたが”自分の気持ちを無視した場合”の心の動きをみていきます。

「ふつうは、こういう話をおもしろいって思うものなんだ」

「じゃあ、私もおもしろいって感じるべきなのか」

「だったら、私も周りに合わせて笑わなきゃ」

「・・・でも、最初からおもしろいって思えない私って何か変なのかな」

「なんかイヤだな」と感じた自分の気持ちは放っておいて、無視しています。

その上、話の内容をおもしろいと感じるのが”正解”だと考えて、最後にはその”正解”を感じられない自分を責める結果になってしまいました。

この流れが習慣になってしまうと、自分のことが分からなくなって、どんどん苦しさが増してしまいます。

対して、”自分の気持ちを受け止めた場合”の心の動きはどうなるでしょうか？

「私は、この場にいない人を笑いのネタにするのはイヤだって感じるな」

「他の人たちはこういう話を面白いって思うんだな」

「私はなんかイヤだと感じるけど、ここでいまそれを言う必要もないと感じる」

自分が感じたことがどんなことかを受け止めています。

「イヤだって感じる」と。

その上で、自分と他の人が感じ方が違うんだ、と状況を受け止めています。

他の人が感じていることが”正解”とは思っていません。

自分が感じたことを責めてもいません。

最終的にはイヤだと感じる中で、「ここでなにかを言う必要もない」と、ここでも自分の気持ちに気づいて行動を決めることができています。

自分の感じたことを大切にして、自分の気持ちに従って行動を選択できるので、苦しさを感じる必要がないわけです。

これが自分の気持ちを無視するか、受け止めるか、で異なる心の動きです。

イメージできましたでしょうか？

今回の場面では、最終的にとった行動は”周りに合わせて笑う”という同じ行動だったかもしれません。

たとえそうだったとしても、自分の気持ちの扱い方でその後に大きな差が生まれます。

自分の気持ちを無視すれば、自分のことがわからなくなって苦しくなります。

自分の気持ちを受け止められたら、自分のことがわかり、気持ちに従ってその後の行動を選択できます。

自分の気持ちを無視することが続くと、”皆がどう感じているか”や”どう感じるべきなのか”に焦点を当てるくせがついてしまいます。

このくせがしみついてしまうと、”自分の気持ちを感じる”こと自体ができなくなって、どう感じることが正解なのかを”考える”ようになってしまいます。

でも、感じることには”正解”はありません。

”自分の気持ちを無視する”と、正解がないのに正解を探し続けるループに入ってしまって、苦しさが続くことになってしまいます。ますます自分のことがわからなくなってしまうことに繋がります。

すでにこのくせがついていると、なかなか自分の気持ちを無視していることに気づけないので注意が必要です。

「私、これまで自分の気持ちを無視していたのかも・・・」

もし、いまそう気づけた方がいたとしたら・・・今がそのくせを和らげていくチャンスです！

自分の気持ちを受け止められるようになると、あなたの人生がより楽に、豊かになります。

日頃、自分の気持ちをどのくらい受け止められているか、ちょっと確かめてみてくださいね^^