ヤサシイアシタラボ

人と自分を比較すること

あなたは人と自分を比べることはありますか？

その結果落ち込んでしまう、ということはあるでしょうか？

人と自分を比較すること。

このことが生きづらさの原因になることがあります。

今回は、手放したい思考その5：人と自分を比較すること、についてお伝えします。

手放したい思考シリーズ　他の記事はこちら

【手放したい思考その1：思い込み】

【手放したい思考その2：白黒思考】

【手放したい思考その3：完璧主義】

【手放したい思考その4：執着】

人と比べるのやめるのは難しい？？

人と自分を比較するのをやめるのはとても難しい、と言われているのを知っていますか？

どうしてかというと、実は人と自分を比較することは人間の本能だからです。

もともとこの本能は、人が日々を生きていくために、人と自分との比較を通して社会での自分の立ち位置を確認したり、生存競争を勝ち抜くために自分に足りないものがなにかを探すために使われていたと言われています。

その本能が今も私たちの中に残っているんですね。

つまり、ここでまず知っておきたいのは、人と自分との比較をやめられない自分を責める必要はないということです。

人に備わっている本能が働いていただけだった、わけですからね。

ただ、この本能の働きが生きづらさに繋がってしまう、という状況は放っておけません。

では…人と自分との比較を生きづらさに繋げないためにはどうしたらよいのでしょうか？

選択肢は2つあります。

1つめは、人と自分を比べる目的を知って、正しく比べること

2つめは、人と自分を比べるのをやめること

1つずつ見ていきましょう。

＜人と自分を比べる目的を知っておく＞

選択肢の1つめは、人と自分を比べる目的を知って、正しく比べることです。

人と自分を比べる目的ってなんだと思いますか？

それは、人と自分を比べて優劣をつけることではなく、人と自分の違いを見つけることです。

本来、私たちに備わっている人と自分を比べるという本能は、人との比較を通して自分に足りないものを見つけ、より良い自分になるために使われるべきものです。

これが本能の正しい使い方です。

人と自分を比べることの目的は「人と自分の違いを見つけること」

このことを知っておきましょう。

この目的を知ったうえで比較をするなら、たとえ相手にあって自分にないものが見つかっても、それに落ち込む必要はない、ということも理解できますよね。

なぜなら、それは相手との違いを見つけただけのことだからです。

そのうえで、もし相手にあって自分にないものを自分も手に入れたい！と思ったら、それを手に入れるために行動をおこせば、より良い自分になるための原動力になります。

見つけた違いを、自分次第で成長の材料にすることができるのです。

このように、比較することの目的を知っておけば、人と自分を比べて落ち込む…というこれまでの流れを断ち切ることができます。

＜人と自分を比べるのをやめる＞

選択肢の2つめは、人と自分を比べるのをやめることです。

かつて、生きるか死ぬかの時代に生きていた人たちは、多くの人が皆、似かよった環境の中で生きていました。

その環境の中で、今日1日を生き抜くために、本能を研ぎ澄ませて使う必要がありました。

でも、今は時代が違います。

そもそも昔と違って、人それぞれ身を置いている環境がまったくもって違います。

今日まで学んできたことも、経験してきたことも、生きてきた人生は一人一人まったく別のものです。

つまり、昔のように皆が似た環境の中で生きているわけではなくて、人と自分が違うのは当たり前の時代なのです。

Aさんにできて、自分にはできないことがある。

Bさんは持っているけど、自分は持っていないものがある。

Cさんは得意だけど、自分は苦手なことがある。

このようなことがあるのは、当然のことなのです。

まったく違う人間である誰かと自分を比べること自体が無意味なこと、と言っても過言ではないかもしれません。

それなのに、誰かと自分を比べて優劣をつけてしまったり、違いを見つけたことで自分に劣等感を感じてしまうのはとてももったいないことです。

そうなってしまうくらいなら、人と自分に違いがあるのは当たり前だということを思い出して、比べるのをやめることを決心する、というのもあなたに与えられた選択肢のひとつです。

比較をやめることが、生きづらさを感じる流れを断ち切ることに繋がります。

まとめ

いかがでしたか？

人と自分を比べることは、本来は自分を守るため、より良い自分になるために人に備わっていた本能でした。

その本能を正しく使えないと、劣等感を高めたりや生きづらさを感じることに繋がってしまうというわけだったんですね。

これは本当にもったいないことです。

だからこそ、そんな状況に繋がらないようにするために、いまこそ自分で選択しましょう。

人と自分を比べる目的を知って、正しく比べる？

人と自分を比べるのをやめる？

どちらかの方法を選んで、人と自分を比較するという本能と、もっと向き合ってみましょう。

そして、せっかく備わっている本能を自分のために使えるようになりましょう！

それに本当は、他の人にはなくてあなたにしかない、あなただけが持っているものもたくさんたくさんあるはずです。

あなたのあなたらしさがあって、他の人にもその人、その人の”らしさ”がある。

みんな違って、みんないい。

人と比べることを通して、このことを知ることこそ一番重要なことなのではないでしょうか^^

「人と比べて落ちこむ状態が続いて苦しい」

このように感じられている方は、まずはその苦しさを言葉にして外に出すところから始めましょう。

「一人で取り組むのは難しい」

このように感じている方は、一緒に取り組むパートナーを見つけることで、生きづらさを解消していくのがよいかもしれません。

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