消したい過去の記憶。「消そう、消そう」と頑張っても上手くいかないワケとは?!
消したい過去の記憶はありますか?
なんであのとき〇〇しなかったんだろう
どうしてあの時あんなこと言っちゃったんだろう
あのとき△△だったなら…
このような”後悔する気持ち”と共に想い起こされる過去の記憶、誰にでも1つはあるのではないでしょうか。
中には今すぐ消してしまいたいと感じる記憶もあるかもしれません。
あなたはどうでしょうか?
過去の嫌な記憶は忘れるのが一番…?
もし、過去の嫌な記憶があるのなら、その記憶を消そう、消そうと頑張ると余計にうまくいかなくなるのを知っていましたか?
「過去の嫌な記憶は忘れるのが一番」と考えがちですが、実はそうではありません。
記憶を思い出す→「思い出すのもイヤだ」と感じる→「忘れよう」と記憶を消そうと頑張る
この流れを繰り返してしまうと、余計に記憶がこびりついて離れなくなってしまいます。
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嫌な記憶を消せないワケ
過去の記憶は、出来事そのもの、つまり事実とそれに紐づく感情がセットになっています。
過去の嫌な記憶を忘れたい、消したいと思ってもそれがなかなかできないワケは、その記憶に紐づいた感情がクリアになっていないからです。
”嫌な記憶”というくらいですから、その記憶にはあなたが感じた不快な感情が紐づいているということです。
その感情が、クリアになっていない。
いわば、終わっていない、けじめがついていない状態のままになっている。
これが、その記憶を忘れたり消したりすることができないワケなのです。
「じゃあ、どうしたらいいの?!」
この疑問にお答えするために、具体的な例を挙げてみていきましょう。
嫌な記憶は「消す」のではなく「〇〇〇う」
具体的な例を見てみましょう。
AさんとBさんがいます。
2人とも大好きだったパートナーに振られてしまいました。
2人ともとても落ち込みました。
パートナーに別れを告げられるシーンを思い出すたびに辛くなって、涙が止まらなくなってしまう…
しばらくそんな日々が続きました。
その後、2人がどうなったかを見ていきましょう。
Aさんは、振られたシーンを思い出すたびに「もう忘れよう。こんな記憶消そう。」と、記憶もパートナーのこともなんとか忘れようと頑張っていました。
でも一向に記憶は消えず、忘れることができません。
そんな中、Aさんに新しい出会いがありました。
ところが、どうしても振られたときの記憶とその時感じた気持ちが思い出されてしまい、なかなか新しいパートナーと関係を進めることに前向きになれない日々が続きました。
一方、Bさんも、振られたシーンを何度も思い出しては悲しい気持ちになりました。
そしてその記憶を消したい気持ちはもちろんありました。
でも、忘れようと頑張ると余計にうまくいかないことを知っていたBさんは、記憶を消そうと頑張るのではなく、その記憶と振られたときに感じた気持ちをクリアにするために取り組みました。
パートナーに振られた時の記憶、その時感じた感情をクリアにして自分で過去に終止符を打ったのです。
その後、新しい出会いがあり、その人とお付き合いをすることになったのでした。
さて、過去の記憶とその感情をクリアにする為にBさんはどのように取り組んだのでしょう?
Bさんが取り組んだこととは・・・
【 記憶、そしてその時感じたことと向き合う 】ことです。
向き合うことが、記憶とその記憶に紐づく感情をクリアにする、自分の中でけじめをつけることに繋がります。
向き合う、と一口に言っても、その方法は様々です。
出来事が起こったときの感情を自分でしっかりと受け止めてあげること。
そして、感情を感じ切ること。
もし傷がついた心、その傷を癒すこと。
自分に合った方法で向き合うことが、過去の記憶と感情をクリアにすることに繋がります。
そしてクリアにすることが出来たときには、もうその記憶を消さなきゃと思うことはなくなるはずです。
”嫌な記憶”からただの”過去の記憶のうちの1つ”に変わるからです。
クリアにした後、それでもやっぱりその記憶を消したい、と感じるならそうしてももちろん構いません。
記憶がクリアになってからなら、もう頑張らなくても消すことができるはずです。
なぜならもやもやと空間を漂っている煙をきれいに消すよりも、キャンドルの火を吹き消す方が簡単なのと同じように、嫌な感情が紐づいてモヤモヤしている記憶を消すことよりも、クリアになった後の記憶を消すことの方が簡単だからです。
まとめ
いかがでしたか?
過去の嫌な記憶は消そう・忘れようと頑張るよりも向き合うことが大切
そのワケ、なんとなくでもわかっていただけたでしょうか?
”向き合う”と言葉で言うのは簡単ですが、いろいろなこと、特に不快な感覚に向き合うことは決して簡単なことではありません。
でも、だからこそ、その難しさを乗り越えて向き合ったことでしか得られないものもある、ということですね。
そうして得たものは、その後の人生にも大きく影響をもたらすに違いありません。
だからと言って、過去の悲しい、苦しい、辛い嫌な記憶のすべてに、今すぐ向きあわなければいけないわけではありません。
「過去の記憶そして感情をクリアにしたい、でも向き合うのが難しい」
そんな風に感じている方も焦る必要はありません。まずは無理に向き合おうとするのはやめて、同時に記憶を消さなきゃと頑張るのもやめてみましょう。
無理をするのは禁物です。
無理せず、焦らず少しずつ進めていくことが大切です。
「一人で向き合うのは難しい…」
と感じている方は、向き合うための第一歩として、まずはお話を聴かせていただけたらと思います。
話すことも、向き合う取り組みの一つです。
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