こんにちは。心理カウンセラーの松実 沙和です。
人間関係。それは私たちが生きていく上で、避けては通れないものですね。
人とのかかわりを通して得られる幸せはたくさんあります。
でも一方で「人の悩みの9割は人間関係の悩み」とも言われます。人間関係は幸せの源であるのと同時に悩みの源でもあるって、なんとももどかしいですよね。
ところで、あなたは「人が怖い」と思ったことはありますか?
もしそう思ったことがあるとしたら・・・
生きていると人との関わりは避けられないのに、その”人”が怖い・・・そうなると辛いし苦しいですよね。心に負担がかかってしまいます。
では、その「人が怖い」という思いを乗り越えるにはどうしたら良いか??
私が考える答えをお伝えしますね。
乗り越える方法はずばり、「自分を好きになること」です。
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「え?」
「他人が怖いのに、自分を好きになっても何も変わらないでしょ?」
と思った方もいると思います。
一見つながりがないことのように見えますが、実は関係大ありなんです。その理由を詳しく見ていけば、きっと納得してもらえるはずです。
まず「自分を好きになる」とはどういうことか?ここから確認していきましょう。
勘違いされがちですが、「自分を好きになる」ことと「自分は誰よりも優れていて、素晴らしい存在で、私は私が大好き!と思えるようになること」はイコールではありません。
「自分を好きになる」ということは、「今の、そのままの自分をまるごと認められるようになること」です。
他人より優れているかどうかとか、社会的に認められているかとか、お金持ちかどうかとか、キラキラしているかは一切関係なく、今の、そのままの自分で「私は私でいい」と思えていることです。
話を戻しましょう。
では、どうして「自分を好きになる」ことが人が怖くなくなることに繋がるのでしょう?
その理由は「自分を好きになる」と、人と向き合う心構えができるからです。どんな人が現れても「私は私でいい」と思える安心感を持っている状態だからです。
逆に、自分が好きではない、自分が嫌いだと「他人が自分のことを認めてくれるはずない」「自分は他人に好かれるはずない」と思っているので、人と向き合う心構えができていません。そう思っていることにすら気づいていないことが多いです。でも、その気持ちを心の底に抱えていることが人が怖いと感じることに繋がるのです。
1つ例を挙げて考えてみましょう。
例えば、あなたが絵を描いたとします。
もし、仕上がった絵に満足出来ていて、自分でその絵を「いい絵だ!」と認められていたら、きっと何の迷いもなく誰にでも絵を見せることができますよね。
でも、自分でその絵に満足できていなかったら、きっと人に見せるのを躊躇するでしょう。
なぜなら、その絵を人に認めてもらえるかわからなくて怖い、否定されてしまうかもしれなくて怖いからです。人に見せても大丈夫、という気持ちが自分の中にないからです。
描いた絵を「自分で認めている」か「自分で認められていない」かの気持ち次第で、人からの反応を受け取る用意ができるかどうかに影響が出るということがわかります。
このことと同じで、あなたが今のあなたを「認められているか」「認められていないか」によって、人に向き合う心構えができているかどうかに影響が出るということです。この心構えが出来ていない状態が続くことで、人が怖くなってしまうわけです。
人が怖いと思うようになった理由は人それぞれ違うと思います。
いじめられたり仲間外れにされた、威圧的な上司に叱責された経験があるとか、親から虐待を受けたことが原因かもしれません。
ただ、「人が怖い」という思いを持つことになった理由は違っても、これまでの経験を通して、皆同じく「自分はダメだ」「自信がない」、という気持ちを持ってしまったと思うんです。
こんな自分は人に認めてもらえないし、大切にしてもらうことなんてできない、うまくやっていけるわけない、そんな気持ちが膨らんだ結果が「人が怖い」という気持ちを持つことに繋がったのではないでしょうか?
「今の、そのままの自分をまるごと認める」「私は私でいい」と思えれば、人にその自分を見せることが怖くなくなります。「自分」として相手に向き合えるからです。
もちろん、苦手な人がいたり、威圧感を感じる人もいるでしょう。でも、そんなときも「自分」でいられるので、たとえ人から批判されたとしても、コミュニケーションが上手くいかなかったとしても、「私は私でいい」という思いが心の底から消えることはありません。絶対的な安心感を心の底に持っているので、人間関係で振り回されそうになっても立て直すことができるんですね。
いかがでしたか?
「人が怖い」と感じる人は、そう感じている自分自身を責めてしまう人が多いと思います。でも、それはあなたが悪いわけではないので、自分を責めなくて大丈夫です。過去に嫌な思いをした経験が解消されないまま、自分で自分を認められていなくて、他人と対峙することが怖くなってしまった、わけなのです。
だから、今の状態を解消するためには、「人が怖いと思わないようにする」ことを目的にするのではなく、「自分で自分を認められるようになる」ことを目的にして取り組むことをお勧めします。
どうして確信をもって言えるかと言うと・・・私自身がこの考え方を使って、人が怖いという気持ちを手放すことが出来たからです。
長い間「人が怖い。そう感じるのは自分がダメだからだ」と思っていました。そう思っていることは誰にも言えずに「人が怖いなんて思ってません!」と平気なフリをして生きてきましたが、心理学を学んで、カウンセリングを受けて、ついにその気持ちと向き合わざるを得ない状況になりました。
そして、出会ったのがこの考え方だったんです。
私は自分のことをずっとずっとダメ人間だと思ってきました。なにも優れたところがなく、成果もあげずに生きてきた自分を否定し続けてきました。でも、そんなことしなくてよかったとやっと思えたんです。
「私は私でいい。」そう思えるようになりました。そして、私も人。相手も人。だから怖がる必要はなくて、私は私でいることを躊躇する必要はないんだ~。そう思えて、フッと楽になれたんです。
だから、もし人が怖いという気持ちを抱えている方がいたら、その気持ちを手放してもっと楽になってほしい。その気持ちを感じたことがある人にしかわからない”辛さ”から解放される感覚を味わってほしい。心からそう思っています。
もし、人が怖い気持ちを手放したい、でも一人では難しい。そんな風に感じている方は、ぜひカウンセリングで一度お話を聞かせてくださいね。
人はみんな幸せになるために生まれてきます。
もし、今あなたが幸せじゃないと感じているなら、そこには理由があるはずです。そして、もっと幸せになる方法があるはずです。
一緒にその理由や方法を見つけられたら、私も幸せです^^
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