「自分のココがイヤ」「自分のココがダメ」”自分の嫌いなところ”は、実はあなたを守るためにある?!
こんにちは。
カウンセラーの松実 沙和です。
「自分の〇〇なところ、イヤだな」
「私は〇〇だから、だめなんだな」
こんな風に感じたことはありますか?
誰にでもこのように感じることはあるのではないかと思うんです。
ただ、その想いをずっと持ち続けて、自分を否定しまう状態が続くと、苦しくなってしまいますね。
そうなるのを防ぐために、少しこの思いの”とらえ方”を変えていきましょう。
あなたが「いやだな」「ダメだな」と思っている自分の特徴が、実はあなた自身を守るために現れている特徴だったとしたら・・・?
どう思いますか?
「そんなわけない!」
そう思いますよね・・・そう思うのも無理はありません。
でも!
実はあなたのその特徴は、あなたが「不快」を感じるのを避けるために、あなたの脳が反応することによって現れているんです。
私たちの脳は「快」と「不快」を察知します。
「安全」と「危険」を察知する、ともいえますね。
そして、言うまでもなく
「不快」「危険」を避けようとします。
過去に「不快」を感じた経験があれば、記憶は脳に刻まれます。
すると、次に同様の状況が起こったときは、その「不快」を避けるために脳が反応します。
あなたが知らないうちに、無意識のうちに脳が反応するのです。
つまり、脳はあなたが「不快」を感じないように反応して、あなたを守ろうとするんです。
具体的な場面をみていきましょう。
①
「私は人となかなか仲良くなれなくて、ダメだな・・・」
人となかなか仲良くなれないと感じたり、心を開くことができないと悩む方は多いですね。
そして、そんな自分がイヤになってしまったり、自分と違って人とすぐに仲良くなれる人を見て羨ましく感じたりすることがあったりします。
このとき、何が起こっているのかというと
あなたの脳が反応して「人に近づいて傷つかないようにあなたを守ろうとしている」のです。
もしかしたら、あなたには人と親密になって「不快」を感じた記憶があるかもしれません。
脳に刻まれている記憶によって、人と近づきそうになった時に自動ブレーキが発動している可能性があります。
犬にかまれた経験があると、次に犬を見たときに危険を感じて近づかないようにすることと同じ、と考えるとわかりやすいかもしれません。
犬が怖いなら、犬がいる所に行かないようにすれば危険を感じずに済むでしょう。
ただ、私たちは人と関わらずに生きていくことはできないですね。
不快や危険を感じる機会が毎日頻繁にあるわけですから、自分で自分を守るための自動ブレーキがかかりやすくなっていくというわけです。
②
「やってみたいことはあるけど挑戦できない。自分はだめだな。」
新しいことに挑戦したい、冒険してみたい、気持ちはあるけれど、実際に行動に移すことができない。
そんな自分をダメだなと思ってしまう・・・こんなこと、ありますよね。
実はあなたがこう思うのも、脳、さらに人間の本能が関係しています。
まず、脳のモットーは”省エネ”です。エネルギーをできるだけ消費しないようにするのがモットーです。
そこで、新しいことをしようとするときはエネルギーが必要なので、脳があなたを止めようとします。
さらに、新しいことに挑戦するときは危険が伴うと判断するので、人間の防衛本能も働きます。
ここでもやっぱり危険を避けるために、脳と本能があなたを必死で止めて、現状維持するように働きかけるわけです。
新しいことに挑戦するのが難しいのは、脳と本能があなたを守ろうとするからなのです。
③
「自分のことが好きになれない自分がイヤだ。」
とても素敵で魅力的な方なのに、本人は自分のことが好きになれなくて、そんな自分を嫌いになってしまうという悪循環に入っている方は多くいらっしゃいます・・・
このような悩みを持つことになる原因も、「不快」を避けようとする脳の働きによるものです。
”自分で自分を嫌っている”状態でいることで、自分以外の誰かから嫌われたときに感じる「不快」のダメージを減らしているのです。
自分で自分のことを嫌うよりも、自分以外の誰かに嫌われる方が「不快」のダメージは大きくなります。
自ら先に自分を嫌いでいることによって、ダメージを最小限に抑えようとしているわけです。
つまり、ここでも脳が”自分のことを好きにならない”という反応をすることで、他の人から嫌われたときに傷ついてしまわないよう、あなたを守ろうとしているのです。
3つの例をみてみましたが、いかがでしたか?
どの例も、どうも”性格のせい”にしてしまいがちではないでしょうか?
でも”人間だから”そう思うんだと思えたらどうでしょう?
とらえ方が変わると、自分を責める必要がないことに気づけるはずです!
「自分の〇〇なところ、イヤだな」
「私は〇〇だから、だめなんだな」
そう思ったときは、思っただけで終わりにしたり、自分を責めるのはもうやめましょう!
〇〇だというあなたの特徴が、実は自分で自分を守るために現れていた特徴ではなかったか?、を今回あげた3つの例を参考にして、ぜひ点検してみてくださいね。
悩みの原因が、人間の脳や本能、潜在意識に関係しているということはとても多くあります。
そのことを知るだけでも、自分が嫌いな気持ち、自分へのダメ出しが減って、自分自身に対する見方を変えることができますよ。
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