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過去の”お片付け”？

日頃、過去のことを振り返ったり、過去にあった出来事を思い出すことはあるでしょうか？

意識的に思い出そうとしたわけではなくても、ふっと過去の記憶が頭に浮かんでくるということあるのではないかと思います。

ずっと心に残しておきたい、楽しかった記憶、嬉しかった記憶もあれば、忘れたいし頭から消したいのに何度も思い出してしまう、と感じる記憶もあるかもしれません。

この、忘れたいのに忘れられないという事態はどうして起こるのか知っていましたか？

それは、その過去の記憶が”お片付け”されていないからです。

記憶の”お片付け”が出来ると・・・

記憶の”お片付け”とは、漢字の通りその記憶に”片を付ける”ということです。

その記憶を消すこととは違います。

部屋のお片付けをするときのことを思い出してみてください。

なにを、どこに、どう収納したいかを考えてお片付けをしますよね。

物によっては箱に入れたり棚に立てて収納したり、大事なものは鍵付きの箱に入れたり、カバーをかけたりします。

それと同じように、記憶もあなたがどうしたいかに沿って適切にお片付けすることで、記憶から影響を受けることをなくすことができます。

どうしても、過去に不快を感じた記憶は「忘れよう」「自分の中から消そう」、「なかったことにしよう」と頑張ってしまいませんか？

でも、それでは記憶に片を付けることができません。

一度は記憶を消すことができたように思えてもまた蘇ってきてしまう理由は、記憶のお片付けが出来ていないからなのです。

適切に記憶のお片付けができれば、何度も記憶が蘇って不快になることから解放されます。

怖い思いをした過去の記憶のお片付け

例えば、
過去に激しく怒鳴られてとても怖い思いをした記憶があるとしましょう。

「怖かった・・・」

「あの時、自信を無くした」

「今なら負けずに怒鳴り返せるのに」

もちろん、人によって違いますが、たいていの場合は激しく怒鳴られるという経験は記憶として強く脳に刻まれるものです。

もし繰り返し思い出しているとしたら、恐怖等の不快な気持ちを強く感じたというなによりの証拠です。

そのうえ、この出来事によって自信を無くしたと自分にマイナスの影響があったと感じていたなら、怒鳴り返したいと悔しい気持ちを感じるのも無理はありませんね。

記憶を思い出して不快になる理由は、その出来事そのものを思い出すことではなく、そのとき感じた不快な感情が出来事に紐づいて思い出されるからです。

ここで大切になるのが、この記憶を思い出すだけで終わらずにお片付けをすることです。

お片付けをする時は、まずは「その記憶をどうしたいのか？」を自分で選びます。

そして、記憶と向き合い、その記憶に片を付けるのです。

記憶に片を付けることができたかは本人だけがわかることです。

このように取り組み、記憶のお片付けが出来たことがわかると、過去に起きたであっても適切に取り組むと自分の力で片を付けられることを体感できます。

この感覚を得ることで、自分に自信を持つことにも繋がっていくのです。

まとめ

いかがでしたか？

記憶のお片付けの大切さ、わかっていただけたでしょうか？

ここで覚えておいてほしいのは、お片付けのときは無理は禁物ということです。

いきなり無理をして、過去の一番辛い記憶を思い出そうとする必要はありません。

思い出すことすらも苦しい記憶は、まだお片づけをするタイミングではないということです。

片付けられそうだと感じる記憶から、準備が出来たタイミングで、お片付けをしていけばいいのです。

記憶に丁寧に向き合うことで、これまで過去の心の重荷だった記憶が宝物に変えることができます。

お片付けの方法はいろいろあります。

過去の記憶とあなたが感じたことを書き出して、そのときの自分に寄り添って感情を感じ切ったり、他にも過去を癒したり、過去をあなたの力で書き換えるセラピーもお片付けの際に役立ちます。

過去のことを思い出すこと自体が、良くないこと、意味のないことと言われることもあります。

でも、私たち一人一人、過去があるからこそ今があります。

そして今があるから未来があります。

だからこそ、あなたに影響を与えている記憶があるなら、そのままにしておくのではなく、あなたの準備が出来たタイミングでお片付けをしましょう。

あなたの未来が変わりますよ！